２００６年１０月１日（日）、あいにくの雨となりましたが、会場となった世田谷区民会館は肌寒さもなんのその！　朗読ドラマにトークコーナー、ライブなど盛り沢山の「『少年陰陽師』アニメ化記念イベント 〜神無月に祝いの詞（うた）を〜」が開催されました。
ロビーにはドラマＣＤシリーズをはじめ、何枚ものポスターが貼られ、グッズの販売コーナーには長蛇の列ができていました。
舞台には大きく描かれた松に、御簾が垂れ下がっていたりと会場の雰囲気もばっちり！
そして１７時の開演時間ちょうどに、イベントの幕は上がりました。

おなじみのＢＧＭが流れ、まずは司会の小川さん（孫ファンの皆さまご存知（!?）の 「孫ログ」も書かれているアノ方です）が登場。
続いて入れ代わるように、安倍昌浩役の甲斐田ゆきさん、紅蓮役の小西克幸さんがステージへ！　「元服の儀みたいで嬉しい」と言う甲斐田さんに、小西さんも笑顔で「楽しんでいってください」と挨拶。そんなお二人に、会場はアツイ拍手と歓声で応えます。 いよいよ、待ちに待ったイベントのスタートです！

最初のステージは、ラジオ関西とアニメイトＴＶにて現在好評放送中のラジオ「少年陰陽師」彼方に放つ声をきけ 〜略して孫ラジ」の公開録音。ゲストとして物の怪のもっくん役・野田順子さん、藤原彰子役・小林沙苗さん、六合役・高橋広樹さんが大歓声と共に登場します。
さらに、今回は客席の皆さんにもセリフが……！　番組のお約束・冒頭のミニドラマに観客の皆さんの声が入るというのです。そのセリフとは、小西さんがマイクを会場へ突き出すのを合図に「晴明の孫！」と叫ぶというもの。練習でも一度で声がそろい、これには「孫、言うなーっ！」と返さなくてはいけない甲斐田さんが思わず「むしろ嬉しい」と照れてしまうほどでした。
リスナーの方からのメール「式文」を紹介するコーナーでは、番組初登場となる高橋さんがフィーチャーされ��おいしい�℃vいをしたり（笑）、告知コーナー「矢文」で小西さんが車之輔を降臨させるなど会場は笑わされっぱなしでした。
他にも「りっくん」、「コニッキー」など気になるエピソード満載のこの模様は、「ラジオＣＤ第３巻」でもお楽しみいただけます。会場にいらっしゃった方はご自身のデビュー作（笑）を、残念ながら参加できなかった方も、いつでも好きなだけ聴けるラジオＣＤはいかがでしょうか？

次なる朗読ドラマは、「俺、彰子にずうっとお世話になりっぱなしだと思ってさ」という昌浩が、日頃のお礼に贈る品を選ぶのに奔走するところから始まります。贈り物を求め市へ行くと、そこにはキャラの濃〜い物売りの二人が！　それもそのはず、小西さんと高橋さんが役を兼ねて演じていたのです。いかに自分の店の商品が素晴らしいか熱戦を繰り広げる二人に、会場から笑いがこぼれ拍手が起こります。
小西さんはさらに、車之輔（人語を理解する、気の良い牛車の妖怪）も熱演！　貴船に蛍を探しに出た昌浩ともっくんとのテンポの良いやり取りに、これまた笑いが起こります。
そして、��笑い�≠ｾけじゃないのも『少年陰陽師』の魅力です。紅蓮と六合が、それぞれ贈られた・贈った��名前�≠ﾉ想いを馳せるシーンに、ぐっときた方も多いのでは？　
さらに、呪詛の影響で安倍の家から離れられなくなった彰子の『同じ景色のなかで、同じものを見て、触れあえたら』というささやかな願いを、昌浩も自分の願いとして抱いていたシーンは素敵でした。貴船の紅葉と文を贈られ幸せそうな彰子を、会場中があたたかい空気で包んだ、印象的な場面となりました。
アドリブや、見つめ合う昌浩（甲斐田さん）と彰子（小林さん）など、イベントならではのお楽しみ満載の朗読ドラマは、拍手喝采で終了となりました。

とうとうこの瞬間がやってきました、アニメ第一話の先行上映です！　「見どころは？」との質問に、「細かい演出もしっかり堪能してください」（野田さん）、「ＯＰにＥＤそして予告編にも注目してください」（小林さん）と、皆さんが次々にコメント。ますます期待が高まる中、ついにＯＰが流れます。 美しい絵に、コミカルなシーンや迫力満点のアクションなど、原作が見事に映像化されていました。そんな中、とくに歓声を集めたのが、もっくんです。「もっくんのしっぽ、目、ポーズ……すべてがたまりません！」という甲斐田さんの言葉通り、客席も「かわいいっ」と大絶賛。早くもファンの心をがっちりキャッチしていましたよ。
次回からは本編に彰子姫も登場し、窮奇編が描かれていきます。
これを機に、原作小説を読みはじめる＆読み返すのはいかがでしょうか？

第一話先行上映後、なんとＯＰ曲「笑顔の訳」を歌う引田香織さんと、ＥＤ曲「約束」を歌う木氏沙織さんがステージに登場！　それぞれ曲の魅力を、引田さんは「スピード感あふれる、走るような感じ」、木氏さんは「この曲のはね方が好きで」とアピールしてくました。そして期待が高まる中、フルバージョンを熱唱！　会場はまた一段とヒートアップしました。

ライブの興奮がさめやらぬ中、お待ちかねのプレゼント抽選会がはじまります。
座席番号による抽選で、甲斐田さん、小西さんらキャスト陣はもちろん、原作者・結城光流先生のサインが入った商品まで登場しました。

・サイン入りアニメ番組宣伝ポスター
・サイン入り原作小説最新刊「真実を告げる声をきけ」
　 （角川ビーンズ文庫より絶賛発売中！）
・サイン入りドラマＣＤ 天狐編 第一巻
・サイン入りアニメ柄下敷き

ちなみに、ドラマＣＤの天狐編は現在、第一巻が好評発売中！　第二巻以降も、順次発売予定です。また、アニメ柄下敷きはこのイベントにて初お目見え。こちらは今後、アニメイトで発売予定です。あわせてチェックしてみてくださいね！

いよいよイベントも終盤、「セリフと声のトーンが合ってないよ（笑）」と甲斐田さんたちにツッコミを入れられつつ、司会の小川さんが雑誌掲載情報や各種新作情報を紹介。
そこでスゴイ情報が発表となりました。なんと、アニメのＤＶＤの発売予定が今年の12月から再来年の2008年まで……！
現在、すでに予約を開始していますので、豪華特典情報などこちらでぜひチェックしてみてくださいね！
「矢文」が終わると、ついにエンディングの時間が迫ってきました。
出演者全員から挨拶と『少年陰陽師』への意気込みが語られていきます。
最後は甲斐田さんの「元服の儀をみんなと過ごせて嬉しかった」という言葉に続き、「誰も傷つけない……誰も犠牲にしない。
最高の陰陽師になる！」と昌浩のセリフに会場中から大きな拍手が贈られました。
そして、名残惜しそうに出演者の皆さんがステージを去る間も歓声と拍手は止むことなく、興奮とこれからの『少年陰陽師』への期待をいっぱいに、イベントは終了となりました。